WordPressの引っ越しはプラグインで簡単にできる

ワードプレスは、サーバーの乗り換えなどの際に、システムデータを丸ごと引っ越し（コピー）することができます。

まず、ワードプレスのファイル構成として、ファイル類とデータベース類に分かれており、その中に移動させるデータがそれぞれあります。

【ファイル】

【データベース】

引っ越し方法は「手動」と「プラグインを使う方法」がありますが、手動で行うには、データベースや設定を触る必要があり、やや困難になります。プラグインを使うと、簡単に移動できるためその方法を紹介します。

また、ワードプレスには初期設定でインポート・エクスポートのツールが備わっていますが、対象が記事だけなのでサイト丸ごとの移動はできません。他のブログ（はてなブログなど）に引っ越しする場合のインポート、エクスポート機能です。

プラグイン「All-in-One WP Migration」を使う

サイトの移動を簡単にしてくれるのがプラグイン「All-in-One WP Migration」です。無料のツールですので、容量による制限があるのと、一部のサイトで移動が上手く行かないケースもありますが、概ね上手く行きます。

プラグインをインストールして有効にする手順です。

このプラグインを、移動前のサイトと、移動後のサイトの両方に入れておきます。移動前サイトからデータを「エクスポート」し、移動後サイトにデータを「インポート」するためです。

移動前のサイトで設定を行います。プラグインを有効にすると、左のメニューにAll-in-One WP Migrationが追加されています。エクスポートですので、データを外に出す手順です。

エクスポートされたデータは、パソコンの任意の場所に保存してください。

移動後のサイトで設定を行います。同じく、プラグインを有効にすると、左のメニューにAll-in-One WP Migrationが追加されています。

画像左下の通り、最大アップロードサイズ；5MBとなっています。容量が5MB以上はエラーになります。（少し記事や画像があれば、大体エラーになる）

ひとつは「最大アップロードファイルサイズを上げる方法」で、htaccessかwp-config.php設定が必要です。容量が128MBまで増えます。クリック後に手順が載っています。

もうひとつは「無制限版の購入」する方法で、購入と書いてありますが無料で使えます。容量が512MBまで増えます。手順は下記の通りです。

Basic（Free）をダウンロードします。下記のように、512MBまで容量が増えます。

容量が増えたら、もう一度、インポートを行ってください。

その後確認して、丸ごと移動になっていればOKです。

引っ越しを行った後、前のサイトがネット上にアップされているのであれば、htaccessによる301リダイレクト設定を行ってください。

前のサイトにも同じコンテンツを置いていると、検索エンジンは新サイトがコピーしたとみなされます。サイトを消してしまうと、ユーザーがアクセスしても表示できません。記事毎に「ページ移動しました」と表示させる方法もありますが、手間がかかり過ぎて大変です。

そこで、301リダイレクトを使うと、検索エンジン（Google）にもユーザー（人）にも、ページが移動したことを、正しく伝える事が出来るのです。

サーバーのディレクトリ直下のhtaccessファイルの設定を行います。

htaccess.txtファイルに記述（なければ新規作成）
RewriteEngine on
Redirect permanent / NewUrl
と書き込みます。（NewUrlにはアドレスを入れてください）
FTPソフトかレンタルサーバーのファイルマネージャーでサーバーにアップする（場所はドメインルート）
ファイル名を.htaccessに変更する（先頭に.[ドット]をつけて、拡張子[.txt]を消します）

最後、動作しているかを確認してください。

プラグインを使うと、さほど難しい設定をなしにサイトの引っ越しが行えます。